桜のジャージが熱狂に包まれるその瞬間を現地で目撃せよ!
「タフな組に入った」とリーチ マイケル選手が語ったのは、ラグビーワールドカップ2023フランス大会のプール組み合わせ抽選が行われた直後のこと。
日本代表が入ったプールDは、“ラグビーの母国”イングランド(世界ランキング6位/2023年3月付)のほか、アルゼンチン(同8位)、さらにオセアニア予選1位のサモア(同12位)とアメリカ予選2位のチリ(同22位)。
現在、日本代表は世界ランキング10位なので、過去の成績だけで比べればプールDでは3番目になります。しかし、フタを開けてみなければわからない。それがラグビーワールドカップのおもしろいところであり、怖いところでもあります。
前々回の2015年大会では、日本代表は超強豪国・南アフリカから勝利をもぎ取り(34-32)、世界中のラグビーファンを熱狂させました。前回2019年大会では予選を全勝で突破。史上初の決勝トーナメント進出を果たしました。
その後も2022年の親善試合では、相手が主力メンバーを欠いていたとはいえ、オールブラックスと真っ向勝負で、ワントライ・ワンゴール差の38-31まで詰め寄ったのです。
日本代表は確実に強くなっています。ラグビーファンなら忘れもしない、第3回の1995年大会でオールブラックスから145点を取られて完敗した屈辱を思い出せばなおさらのはず。
9月にはじまる第10回ラグビーワールドカップでは、どのような結果が待っているのでしょうか。
とくに注目したいのは、予選第2戦の対イングランド戦(9月17日)です。昨年、イングランドは成績不振でエディー・ジョーンズヘッドコーチを解任(ジョーンズ氏は現在、オーストラリア代表ヘッドコーチ)。新ヘッドコーチになってからも、フランス代表に53-10で大敗するなど、強豪チームらしくない試合が続いています。
また、今大会から、全チームが各試合間に最低でも5日の休養日を確保でき、登録メンバー枠も31人から33人に増えました。これまで、強豪チームに有利な試合日程が目立ったラグビーワールドカップですが、今回からは試合に臨む環境は平等というわけです。
フランスの地で、桜のジャージの選手たちはジャイアントキリングを連発してくれるに違いありません!